「発酵」か?「腐敗」か?
発酵とは、乳酸菌やこうじ菌、酵母など微生物の働きによって食物が変化し、人間にとって有益に作用することです。食物のおいしさや栄養価、保存性などが高まるほか、人間の体に健康効果をもたらします。 一方で、微生物の働きによる食物の変化でも、人間にとって有害な場合は腐敗となります。ここで日本の代表的な発酵食品・納豆について考えてみると、ネバネバして匂いもして、海外の方は腐敗と感じるかもしれません。文化や生活環境の違いによって発酵と捉えることもあれば、腐敗と捉えることもあり、この二つははっきりと線引きができない概念でもあります。発酵食品をシンプルに取り入れる
私たち発酵美人協会は、伝統ある発酵食と美しい盛り方を融合させた「発酵美人食」を提案、提唱しています。料理に取り入れる発酵食品は塩こうじ、しょうゆこうじ、甘こうじと至ってシンプルです。 腸内環境を整えるために大切なのは、発酵食品などから体に役立つ菌を取り入れることと、もともと腸内にいる善玉菌が元気に働けるよう、その餌になるものを食べることです。この二つがそろって初めて腸活につながります。 塩こうじ、しょうゆこうじ、甘こうじは、この二つの両方に効果をもたらします。また、お肉に塩こうじを塗って30分くらい置くと、こうじの酵素によって消化しやすい状態が作られることも腸内環境にはプラスに働くのです。 腸内環境が整うと、▽免疫力がアップする▽人間の「脳」と「腸」は互いに影響し合っているので、ポジティブでいられる―といった効果も期待できます。〝美盛〟を意識する
私たちは美しい盛り付けのことを〝美盛〟と呼んでいます。料理は第一印象が大事。また、盛り付けを美しくするといろいろな種類の野菜を使うことができ、腸内細菌の餌となる水溶性食物繊維のほか、不溶性食物繊維、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素を摂取できるので、腸内環境が改善します。腸内環境を整えるためには、食べ物の多様性がとても大切です。 そして、盛り付けで意識したいのは、料理を食べてくれる目の前の人を喜ばせること。相手のことを30秒思うだけでも、出来栄えは180度変わります。 食事を大切にすることは、自分自身を大切にすることです。腸内環境が変わっていくと、自分がどんどん変わっていきます。なりたい自分になるための選択肢の一つとして、発酵に興味を持ってもらえたらうれしいです。
【プロフィル】
みわ・あやこ 料理が苦手でコンプレックスがあったが、子どものアトピーをきっかけに真剣に向き合い始める。その頃に「発酵」と出合い、料理に取り入れることで子どもの便秘が解消し、アトピーが改善。発酵の力を広めようと、約10年前に会社勤務の傍ら料理教室を開く。2020年9月に発酵美人協会を設立し、〝人生を変える料理〟を伝えている。弘前市在住。
みわ・あやこ 料理が苦手でコンプレックスがあったが、子どものアトピーをきっかけに真剣に向き合い始める。その頃に「発酵」と出合い、料理に取り入れることで子どもの便秘が解消し、アトピーが改善。発酵の力を広めようと、約10年前に会社勤務の傍ら料理教室を開く。2020年9月に発酵美人協会を設立し、〝人生を変える料理〟を伝えている。弘前市在住。


