ロシア南部に米製ミサイル攻撃
【モスクワ、キーウ共同】ロシア国防省は11日、南部ロストフ州タガンログにある軍用飛行場に同日朝、ウクライナ軍による米国製地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」6発の攻撃があったと発表した。破片の落下で複数の兵士が負傷し、ロシア軍は報復措置を取ると宣言した。
発表によると、6発のうち2発は迎撃し、残り4発は電子戦システムで妨害し飛行方向をそらせた。軍用飛行場敷地内の二つの建物や軍用車両などが軽度の損傷を受けたとしている。タガンログはウクライナ国境から約50キロに位置する。
ロイター通信は11日、米政府関係者の話として、ロシア軍が数日以内に最新式中距離弾道ミサイル「オレシニク」をウクライナへ再び発射する可能性があると報じた。
ウクライナ北東部スムイ州で11日、ロシア軍の砲撃が民家に着弾し、検察当局によると、55歳の夫と65歳の妻の計2人が死亡した。
ザポロジエ州の州都ザポロジエで10日にあったミサイル攻撃では、地元当局が11日までに計9人の死者を確認した。