対日、想定超え良好な関係に

 ウクライナの首都キーウで、共同通信と単独会見するゼレンスキー大統領(上)=1日(共同)
 ウクライナの首都キーウで、共同通信と単独会見するゼレンスキー大統領(上)=1日(共同)
 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は共同通信との会見で、日本の支援に感謝の言葉を連ね「正直、このような関係を築けるとは期待していなかった」として想定以上に良好な関係になったとの考えを示した。「両国間の新しい戦略的レベルの関係だ」と述べた。

 日本が議長国を務めた昨年5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)にはゼレンスキー氏も急きょ出席し、各国首脳との討議に参加。記者会見では「今の広島は再建された。私たちはウクライナの再生を夢見ている」と強調した。

 議長だった岸田文雄首相(当時)がサミットに先立つ同3月、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問し、ゼレンスキー氏にオンライン参加を招待した。ゼレンスキー氏はその後、対面での出席を強く希望した。

 ゼレンスキー氏は当時を振り返り「非常に重要だったのは、ウクライナの声をG7の他の国々と同等に扱う機会をつくってくれたことだ」と強調し、日本のリーダーシップに謝意を示した。