日本人の平均寿命3年ぶり延びる

 厚生労働省
 厚生労働省
 2023年の日本人の平均寿命は女性が87・14歳、男性が81・09歳となり、前年比で女性は0・05歳、男性は0・04歳延びたことが26日、厚生労働省公表の簡易生命表で分かった。男女とも直近は2年連続で縮んでいた。延びるのは3年ぶりで、同省は「新型コロナによる死亡数が減少したことなどが影響したと考えられる」と分析している。

 国別では女性が前年と同じく世界1位で、男性は4位から5位に下がった。女性は2位スイス(85・9歳)、3位フランス(85・75歳)。男性は1位スイス(82・3歳)、2位スウェーデン(81・58歳)、3位ノルウェー(81・39歳)。

 日本人のコロナによる23年の死者は概数で3万8080人となり、前年から約1万人減った。23年生まれの人が将来、コロナで死亡する確率は女性2・37%、男性2・64%とし、3%を超えていた前年からいずれも下がった。

 将来、がんや心疾患、脳血管疾患で死亡する確率は女性41・26%、男性46・47%と見込み、いずれも前年から低下した。