Free植物の中でくつろいで Uターンの三浦さん、十和田でカフェ切り盛り

店主の三浦琴枝さん。入り口では多肉植物が客を出迎えている
店主の三浦琴枝さん。入り口では多肉植物が客を出迎えている

十和田市稲生町のアートステーショントワダ内に昨春オープンした「koto,s cafe(コトズ・カフェ)」。静岡県からUターンした三浦琴枝さん(54)=東北町出身=が切り盛りする店は、多肉植物や観葉植物が客を出迎える。新型コロナウイルス禍での船出で、苦しい経営状況が続くが、三浦さんは「植物を見に来るついでに、一杯のコーヒーで、ほっとしてもらいたい」と話す。

 十和田市出身の夫の転勤に合わせ、2020年9月に同市に帰郷。その後、自身の新たな仕事を探す中で、街中でコーヒーを飲みながら気軽にくつろげる場所をつくりたいと、中心市街地に出店を決めた。21年3月31日から営業している。

 食事は、厚焼きの卵サンドやケチャップたっぷりの昔ながらのナポリタンが一押し。午前7時から営業しており、時間帯ごとにモーニング、ランチ、晩酌にも対応、午後7時半がラストオーダーだ。

 多肉植物は温暖な静岡で出合った趣味。店内では販売もしており、これから暖かくなるにつれ、店外に並べるポットも増えてくる。

 最大収容12人の、こぢんまりとした店。開店当時に予想したより新型コロナの影響が長期化し、観光客ら集客の当ては外れた。商店街の活力低下も客足の伸び悩みに影を落とす。

 それでも、「他人から見れば無謀かもしれない。でも、年齢的にも挑戦するなら今しかない」。開店からもうすぐ1年。街中に憩いの場をつくり出すため、模索を続けていく考えだ。

 毎週木曜定休。問い合わせは、電話0176(58)7633。

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