三沢警察署は、警務課非常勤職員の越田美貴さん（３９）が考案したオリジナルの防犯マスコットキャラクターと、三沢市立第二中３年の川村雪乃さん（１５）が考えた防犯標語をコラボさせ、初のオリジナルグッズとなるエコバッグを製作した。同署は管内の銀行や郵便局などで行う広報活動で配布し、特殊詐欺撲滅を呼びかける。

　越田さんは今年の干支えと、ウサギをモチーフにしたキャラクター５体を考案。このうち男女の警察官「ポビット＆レビット」は、今年１月の広報活動でお披露目され、署員らと共に管内の平和を守っている。

　今回は悪役「ワルビット」が登場。詐欺をしようとして痛い目に遭う様子がコミカルに描かれている。

　署は昨年１１月から約１カ月間、管内の中学校、高校のＪＵＭＰチームメンバーを対象に標語を募集。川村さんの「うまい話、あるわけない。詐欺出没注意！」を採用し、バッグ千個を作った。

　２０日、成田志生署長が同校を訪れ、川村さんを表彰。同校ＪＵＭＰチームのメンバー１５人にエコバッグを贈呈した。川村さんは「標語は少しでも被害を防ぎたいという気持ちから浮かんだ。見た人は詐欺に気を付けてほしい」と訴えた。