韓国大統領の拘束、再び着手

 15日、韓国の尹錫悦大統領の公邸入り口で進入を試みる捜査員ら=ソウル(聯合=共同)
 15日、韓国の尹錫悦大統領の公邸入り口で進入を試みる捜査員ら=ソウル(聯合=共同)
 【ソウル共同】韓国の高官犯罪捜査庁(高捜庁)や警察などの合同捜査本部は15日未明(日本時間同)、「非常戒厳」宣言を巡る内乱容疑などで尹錫悦大統領に対する拘束令状の執行に再び着手した。捜査員らは、尹氏が居住するソウルの公邸前で大統領警護庁側と対峙した後、はしごを使うなどして公邸敷地内に進入した。尹氏の弁護団関係者は、尹氏が自ら高捜庁に出頭する方向で調整中だと明らかにしたが、捜査本部が受け入れるかは不明だ。韓国メディアが伝えた。

 捜査本部は3日にも令状執行を試みたが、警護庁に阻止され断念。2度目の今回は捜査員を増強したとされ、警護庁との衝突が懸念されたが、現時点で目立ったトラブルは発生していないもようだ。

 警護庁トップだった朴鍾俊氏は10日辞任し、令状執行を妨げたとする特殊公務執行妨害容疑で警察の捜査を受けた。トップ代行の金声勲次長にも13日、同容疑で拘束令状が発付されており、韓国メディアによると、捜査本部は15日、公邸で金氏を拘束した。警護庁内部の動揺も指摘されている。