通信機器が連日爆発、20人死亡

 18日、レバノン南部シドンで、通信機器が爆発したとみられる携帯電話店付近に集まる兵士や消防士ら(AP=共同)
 18日、レバノン南部シドンで、通信機器が爆発したとみられる携帯電話店付近に集まる兵士や消防士ら(AP=共同)
 【エルサレム共同】レバノンの首都ベイルート郊外など同国各地で18日、新たに通信機器が相次ぎ爆発し、20人が死亡、450人以上が負傷した。ロイター通信によると、機器は親イラン民兵組織ヒズボラが使うトランシーバー。大阪市の通信機器製造「アイコム」は19日、自社のトランシーバーが使われた可能性があるとの見方を示した。通信機器の一斉爆発は17日のポケットベル(ポケベル)型に続いて2日連続となった。

 ロイターによると、爆発したトランシーバーの残骸の写真を解析したところ内部に日本のメーカーの名前と日本製との表記があった。

 ロイターは、トランシーバーはポケベルとほぼ同時期の5カ月前にヒズボラが購入していたと報じた。アイコムによると、既に生産を終了した製品とみられる。幹部は「偽物の可能性は否定できないが、自社製品の可能性もある」と説明した。

 18日の爆発も17日と同様にヒズボラが影響力を持つベイルート南部やレバノン東部ベカー高原を中心に発生した。国営通信によると、家庭用の太陽光発電システムも爆発した。