Free地域おこし協力隊の金山さん、二戸・滴生舎でコーヒー豆販売/ルワンダでの経験生かす

滴生舎内でこだわりのコーヒー豆を販売する金山昌央さん
滴生舎内でこだわりのコーヒー豆を販売する金山昌央さん

二戸市の地域おこし協力隊として漆掻(か)き技術の習得に励む金山昌央さん(26)が5日から、同市浄法寺町の漆器製造販売施設「滴生舎(てきせいしゃ)」で、焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を販売している。浄法寺漆器で試飲ができ、「漆器で味わう口当たりの良いコーヒーを楽しんで」と呼び掛けている。

 金山さんは愛知県岡崎市出身。大学卒業後、青年海外協力隊の活動でアフリカ・ルワンダへ渡り、コーヒーの栽培技術の提案などに携わった。

 昨年6月から地域おこし協力隊の「うるしびと」として、職人の下で技術を学んでいる。漆掻き作業が休みになる冬の間、アフリカでの経験を生かしてコーヒーと漆器の魅力を発信しようと、店をオープンすることにした。

 滴生舎の一角を借りた店の名前は「Bobobo(ボボボ)コーヒーロースター」。ボボボという名称は、コーヒーと漆器の調和などを心地よく感じられる音のイメージで選んだ。

 豆はルワンダの高地にあるギシャンブ地区から仕入れた。焙煎により雑味がなく、ライムやオレンジのような酸味と、やわらかい甘味を感じられるように仕上げている。漆器での試飲は無料で、豆は100グラム700円(税込み)で販売している。

 金山さんは「高品質のコーヒーを、肌触りも、口当たりも良い漆器で味わってもらいたい。お客さんの好みを聞きながら、焙煎の程度も調整していければ」と話す。商品化のめどは立っていないが、いつか漆の実を使ったコーヒーを入れるのも夢だという。

 営業は毎週土日の午前9時~午後5時。当面は漆掻きシーズン前の5月1日まで続ける予定。問い合わせは金山さん=電話070(4502)6755=へ。

 
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