Free厳冬期の事故対応や手順確認/原燃
日本原燃(増田尚宏社長)は17日、六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場での厳冬期の事故を想定した訓練を行い、近くの沼からの取水など緊急時の対応や手順を確認した。
訓練は冬場の事故や自然災害などのトラブルに迅速、適切に対処するのが狙い。震度7の地震で全交流電源を喪失し、建屋から放射性物質が放出された―との想定で、放射性物質の拡散を防ぐため建屋に放水する際の放水砲の取り扱いと、尾駮沼からの取水の二つの訓練を行った。
同日は社員7人が参加。尾駮沼からの取水では、大型移送ポンプ車から水中ポンプを取り出し、岸から約60メートル離れた水中に設置。ホースをつないで通水状況を確認したほか、ポンプ車から放水砲にホースをつなぎ、放水も行った。
訓練に参加した再処理事業部防災管理部防災施設課の藤井真さん(23)は「地域の安全安心につなげるためにも、訓練で見つかった改善点を見直し、時間短縮を図っていく」と話していた。