Free三農・恵拓高2部門で最優秀/兵庫大ビジネスプランコンペ
兵庫大が主催する第7回現代ビジネスプラン・コンペの2部門で、青森県立三本木農業高3年チーム「産業動物班」と、県立三本木農業恵拓高1年チーム「PINE LAB」(パインラボ)が、いずれも最優秀賞に輝いた。両チームとも、耕作放棄地や廃棄食品と、地場産業を絡めた地域に根差した研究で、本年度は他の受賞歴もある。生徒たちは「評価され、うれしい」と喜び、研究成果に胸を張っている。
コンペは高校生を対象としており、地域課題などから発想した「あったらいいな」と思うプランを競い合う。1類・ビジネスプラン、2類・地域活性化プランの2部門で、今回は1類に全国から計25プラン、2類に計10プランが寄せられ、一次審査と本選会が行われた。
同校の3年生チームは1類、1年生チームは2類に応募した。
3年生チームのプランは、耕作放棄地を活用してヒマワリを栽培し、その種を肉用牛の餌とすることで、脂肪中のオレイン酸割合が高い良質の牛肉を生産。県独自ブランドの立ち上げを目指し、また、ヒマワリ畑は観光地化が期待できるという内容だ。
2年かけた研究で、リーダーの本間紳吾さん(18)は「ビジネスとして使える研究になった。県全体の牛肉の肉質改善につながればうれしい」と語った。
1年生チームは、全国4位の生産量があるものの、傷などで大量に廃棄されているニンジンを鶏の餌に活用。ベータカロテンなどの含有量が高い高機能鶏卵を生産し、卵は地元菓子店の協力でスイーツに加工。まちおこしや健康意識の向上につなげるプランだ。
夏休み中は交代で餌やり当番をしたといい、リーダーの森ミリアさん(15)は「研究は大変だったが、楽しかった」と喜んでいた。