Free【新型コロナ】二次、三次感染で拡大 潜伏期間、従来株より短く
新型コロナウイルスの感染が急拡大する青森県内で19日、1日当たりの新規感染者数が初めて200人を超え、過去最多を更新した。弘前保健所管内を中心に感染拡大に歯止めがかからない状況にあり、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「年末年始に若い世代が多く感染し、そこからの二次、三次感染が急速に進んでいる」と警鐘を鳴らす。
県内では今月に入り、年末年始の同窓会などでの飲食を介して10代、20代の感染者が急増。現在はさらに、その家族などに広がっている。感染経路が分からない感染者も多いが、大半は二次、三次感染とみられるという。
大西医師によると、県内で置き換わりが進む新変異株「オミクロン株」は従来の変異株「デルタ株」に比べ、潜伏期間が1日ほど短い。「感染した翌日には別な人に感染させている、ということも起こっている。(感染の)回転が速い」と感染が急拡大している一因を説明する。
オミクロン株の場合、発熱を伴わない鼻水や喉の痛みといった症状の患者が多い。大西医師は「特に集団生活や部活動などは注意をして風邪のような軽い症状でも医療機関に相談することが大事だ」と強調した。