Free【トンガ沖海底噴火】久慈港に津波1・1メートル 青森、岩手被害なし

久慈市総合福祉センターの駐車場に避難した車両と、誘導に当たる消防団=16日午前3時50分ごろ

青森、岩手県関係では、岩手沿岸部に津波警報、青森沿岸部に津波注意報がそれぞれ出された。久慈港では16日午前2時26分に全国で2番目に高い1・1メートルを観測。八戸港で60センチ、むつ小川原港で40センチ、むつ市関根浜で30センチが確認された。青森、岩手両県によると、共に人的、物的被害はなかった。

 青森県内では津波注意報を受け、八戸、階上、おいらせ、六ケ所、東通など7市町村が沿岸部に避難指示を発令。各地で避難所が開設され、最大で東通村29人、八戸市16人など91人が避難した。同日午後2時に注意報解除とともに避難所は閉鎖された。

 交通機関にも影響が出た。JR八戸線は始発から全線で運転を見合わせ、同日午後3時から一部で運転を再開。八戸と苫小牧、室蘭(北海道)を結ぶ「シルバーフェリー」は、注意報解除まで八戸港入港を見合わせ、同日は全便欠航した。

 岩手県内では沿岸12市町村に避難指示が出された。88カ所に避難所が設置され、最大1346人が避難した。県北地方の最大避難者数は久慈市339人、洋野町37人、野田村35人。

 県道野田長内線など一部道路が一時通行止めになったほか、テレトラック種市は、場外発売所での発売を見合わせた。

 県は今後、水産関係を中心に被害調査を進める方針。調査には1週間程度かかる見通し。

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