Free【新型コロナ】青森県でオミクロン新たに4人 県内初の市中感染か
青森県は9日、県内で新たに4人が新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」に感染していることが確認され、うち上十三保健所管内の60代男性1人は、感染経路が特定できない市中感染の可能性があると発表した。市中感染とみられる事例は県内で初めて。オミクロン株の感染確認は累計5人となった。全国的にオミクロン株への置き換わりが進んでおり、県内でもさらなる感染拡大が懸念される。
ほかにオミクロン株感染が確認されたのは、上十三管内の30代男性と10歳未満、上十三保健所の検査で陽性が判明した関東地方居住の10代。30代男性と10歳未満は、5日にオミクロン株感染が判明した米軍三沢基地関係者の30代女性(同管内居住)の濃厚接触者。関東地方居住の10代は県外で感染したとみられる。
県によると、市中感染とみられる60代男性は5日の陽性判明者で、オミクロン株感染者との接触や県外への移動歴が確認されていない。オミクロン株感染が確認された4人は軽症または無症状で入院している。このほか、県内でオミクロン株かどうかを調べるゲノム解析を進めている感染者は15人。
県健康福祉部の永田翔次長は会見で、オミクロン株は感染力が高いとされている一方、重症化については見解が定まっていない―とした上で、「感染者が増えれば入院者も増え、医療体制に負荷がかかることも想定される」と強調。「軽症や無症状で、本人も自覚していない感染者からの感染が想定される。ワクチン接種を終えた方も、あらゆる場面で基本的な感染対策をお願いしたい」と述べた。
9日の新規感染者は17人で、2日連続で2桁に上った。保健所管内別では弘前6人、三戸地方4人、上十三と五所川原各2人、八戸市、むつ、青森市各1人。県内の感染者は累計5957人となった。
新規感染者のうち、県内外で感染が判明した人の濃厚接触者は9人で、経路不明は8人。永田次長は「感染者が県内各地で出ており、県外への移動歴や感染者との接触歴がない人もいる。感染者が減っていた昨年11、12月の状況から局面は変わっている」と指摘。受験シーズンを迎えることを踏まえ「受験生への対応も検討している」と述べた。
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