Free岩手でオミクロン株初確認、ゲノム解析で判明 海外滞在の30代男性

岩手県は28日、新型コロナウイルスの感染が確認されていた釜石市の30代男性について、ゲノム解析の結果、新変異株「オミクロン株」への感染だったと発表した。オミクロン株の感染確認は県内初。海外滞在歴があり、県は「市中感染ではない」としている。

 県によると、男性は23日に海外から羽田空港を経由して帰国。オミクロン株に感染した疑いがある人と同じ航空機に乗っており、自宅へ戻った後に国から濃厚接触者と判定され、県内の宿泊療養施設に入所した。

 県は27日に男性の感染を発表。県の検査でデルタ株ではないことが判明し、オミクロン株かどうかを調べるため、県環境保健研究センターでゲノム解析を実施していた。

 26日の検査でいずれも陰性だった男性の同居家族4人は、県内の宿泊療養施設で健康観察を続ける。

 県新型コロナ対策専門委員会は28日、オミクロン株の県内での感染拡大リスクについて、「市中感染例は確認されておらず、現段階ではリスクが高いとは考えにくい」との見解を発表。県民に対し、基本的対策を徹底し、リスクの高い活動を控えるよう呼び掛けた。

 県は同日、新型コロナの新たな感染確認はなかったと発表した。感染者ゼロの発表は26日以来。

 
お気に入り登録