Free子どもたちの夢、夜空に 八戸・三条小PTAが花火打ち上げ

彩り鮮やかに打ち上げられた花火
彩り鮮やかに打ち上げられた花火

子どもたちの夢を夜空へ―。八戸市立三条小PTA(田島理成会長)は25日、同校校庭で花火を打ち上げた。昨年に引き続き2回目となった今回は児童が募金活動に携わったほか、卒業を控えた6年生がそれぞれの夢を書いたメッセージカードを花火玉に貼り付けた。打ち上げられた子どもたちの夢は色とりどりの大輪となり、地域の夜空を彩った。

 昨年は、新型コロナウイルスの影響で学校行事が中止になったことを受け、児童の思い出作りとして花火を打ち上げた。

 「今年の花火はどうなるか」という声が、児童だけでなく地域住民からも多数寄せられたことを受け、地域に支えられていることを子どもたちに実感してもらいたい―と、青少年育成事業としての実施を決めた。

 募金活動は11月から始めた。募金箱には火薬が入っていない花火玉のレプリカを使用し、児童がイカや八幡馬など地域の特産品などを描いた。完成した募金箱は校内や学区内の商業施設などに設置され、地域住民らから合計約48万円が寄せられた。

 6年生62人はメッセージカードに「スポーツ選手になりたい」「保育士になりたい」などと自分の将来の夢や目標を書き、花火業者が一つ一つ丁寧に花火玉に貼り付けた。

 25日は寒空の下、同校周辺に児童や家族、地域住民らが集まり、打ち上げを見守った。カウントダウンをした後、花火が打ち上げられると拍手が起こり、約70発の花火に未来への希望を重ねた。

 6年の及川宰雅(さいが)君(12)は「すごくきれいだった。小学校の良い思い出になった」と笑顔を見せた。

 今後の活動継続に意欲を見せる田島会長は「今回の花火は地域への恩返し。三条の花火が火付け役となり、市内全体が活発になってほしい」と話した。

 
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