チームのエースとして、本番では２年連続で最長距離区間の１区（６キロ）を任されるのが有力。「昨年は４キロ地点の登り坂で離されてしまった。粘り強く食らい付き、いい流れで２区につなぎたい」。集大成の都大路へ思いをはせる。

　１０月の青森県予選では１区を走ったが、自らの設定タイムには及ばなかった。貧血の影響もあったというが「チームを引っ張るべき自分が、昨年の自分のタイムを超えられなかった」と、悔しさが募った。

　その後は本番に向けて着実に調子を上げている。今月１１日に関東地方で行われた記録会では、３０００メートルで９分１９秒０５と今季自己最高をマークし、好仕上がりをアピールした。

　この３年間は親元を離れ、青森の地で競技に打ち込んできた。ただ、両親は大会のたびに各地に駆け付けて応援してくれた。それだけに、高校最後の舞台は「両親への感謝を胸に、全力を尽くす」と気合十分だ。

　来春からは、学生長距離界注目の不破聖衣来ら有力選手を擁する拓殖大に進んで競技を続ける。先々はマラソンへの挑戦も考えている。２６日の都大路は高校生活を締めくくる最高のパフォーマンスを見せる覚悟だ。

　いとう・るね　２００４年１月生まれ。八戸市出身。市立新井田小－同大館中－青森山田高３年。今季、全国高校総体女子１５００メートルで６位入賞。全国高校駅伝には１年時から３年連続での出場となる。　　

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