Freeデーリー政懇11月例会 イタリア料理店シェフ奥田政行氏が講演

食を通じた地方再生の取り組みなどについて紹介する奥田政行氏=22日、八戸市
食を通じた地方再生の取り組みなどについて紹介する奥田政行氏=22日、八戸市

デーリー東北政経懇話会11月例会が22日、八戸パークホテルで開かれた。イタリア料理店「アル・ケッチァーノ」(山形県鶴岡市)のオーナーシェフ奥田政行氏が、「食で地方はよみがえる~コロナを超えて」と題して講演し、食を通じた地方再生の取り組みなどについて理解を促した。

 同市出身の奥田氏は、都内で修業後の2000年に独立。庄内地方の在来野菜や旬の地元食材をイタリア料理に使用することで、新たな可能性を広げている。

 講演では、野菜の生産現場を巡るツアーの企画など取り組みを紹介。2014年12月には同市が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の食文化創造都市に認定され、「海外からも多くのシェフが勉強に訪れるようになり、地元生産者に誇りが生まれた」と振り返った。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、飲食店が苦境に立たされる現状を受け、「飲食店が少なくなると、1次産業の衰退につながる」と指摘。「自分が使える魔法は料理を作ること。人を元気付け、地球に感謝する気持ちがさらに広まってほしい」と力を込めた。

 八戸には度々訪れているといい、「街としての潜在的能力は非常に高い。きちんとした観光戦略を練ることで、もっと大化けするはずだ」と助言した。

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