Freeウルスラ高軽音愛好会、東北制し全国切符 6人、レベルアップ誓う

東北地区グランプリ大会で演奏する八戸聖ウルスラ学院のメンバー(スニーカーエイジ実行委員会提供)
東北地区グランプリ大会で演奏する八戸聖ウルスラ学院のメンバー(スニーカーエイジ実行委員会提供)

第1回全国高校軽音学部大会(スニーカーエイジ実行委員会主催)の出場権を懸けた東北地区予選会がこのほど、仙台市で開かれ、八戸聖ウルスラ学院高(里村智彦校長)軽音楽愛好会がグランプリを獲得した。初めて全国規模で開かれる同大会への切符を手にし、メンバーは「演奏のレベルを高めて頑張りたい」と意気込む。

 同大会は1979年に関西地方で始まり、以後開催地域を拡大して2019年に東北大会も誕生。愛好会は昨年の東北大会も、現在の3年生中心のメンバーで制したが、その先の全国大会はなかった。

 今年のメンバーはボーカルの佐野アリシア凜さん(17)と小保内光瑠(ひかる)さん(17)、ギターの神田心詩(こころ)さん(17)、ベースの佐々木美空(みく)さん(17)、キーボードの藤嶋セイラブさん(17)=以上2年=、ドラムの鈴木惇朗(あつろう)さん(15)=1年=の6人。曲目は10、20代に人気のロックバンド「マカロニえんぴつ」の「ブルーベリー・ナイツ」に決め、練習を重ねてきた。

 東北大会には4県12校が出場。8月の動画予選会を2位で通過し、10月3日のグランプリ大会出場を決めた。しかし、9月は新型コロナウイルス感染拡大で部活動が中止に。自主練習しかできず、ほとんど当日のリハーサルのみで本番を迎えた。

 新型コロナ対策のため、会場内でライバル校と顔を合わせる場面はなく、スタジオ内は審査員だけ。「今までにないプレッシャーを感じた」と佐野さん。メンバーは一体感を意識し、予選以上に手ごたえのある演奏でフィニッシュした。

 結果は当日深夜、大会ホームページで発表された。メンバーは全員自宅に戻っていたが、LINE(ライン)で連絡を取り、喜びを分かち合ったという。

 全国大会は12月に大阪市で行われる。高校軽音楽部は関西勢のレベルが高いといわれるが、唯一の1年生鈴木さんは「自分の実力アップはもちろん、全国の代表がどんな演奏をするかも見てみたい」と、大舞台を待ち望んでいた。

 
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