Free三沢―東京線1日4便化1周年 空港関係者、体制確立目指す

三沢―東京線の乗客に記念品を贈り歓迎する小桧山吉紀三沢市長(手前右)ら=24日、三沢空港
三沢―東京線の乗客に記念品を贈り歓迎する小桧山吉紀三沢市長(手前右)ら=24日、三沢空港

三沢空港発着の東京(羽田)線の1日4便運航開始から25日で1周年を迎えるのを前に、同空港で24日、記念行事(主催・三沢空港振興会)が行われた。三沢市や青森県、日本航空などの関係者は、乗客の歓迎や空港に親しむイベントを通じて節目を祝うとともに、4便体制を確かなものにするため、同路線や県南地方の「空の玄関口」の重要性をアピールした。

 3便運航から4便運航への増便は昨年5月、羽田空港発着枠を地方空港が競う国土交通省の政策コンテストで決定。三沢と下地島(沖縄)の2空港から最終的な配分先を決めるため、実績を評価する「トライアル運航」を行うこととなり、準備などのために開始前の暫定運航が認められた。

 開始は今年3月を予定していたが、新型コロナウイルスの影響を考慮し来年3月末に変更。それに伴い暫定運航期間も延長された。

 日航青森支店によると、4便運航開始から1年間の同路線の利用率は約42%で、約8万7千人が搭乗。利用率は通常8割を超えるため、この1年はコロナの大きな打撃を受けた格好だが、10月に入り復調傾向がみられるという。

 この日は、振興会長の小桧山吉紀三沢市長や同支店の安井勝一支店長らが、午後0時25分着の便の乗客71人を出迎えた。到着ロビーに出てきた乗客に記念品を贈ったほか、関係者が同路線利用への感謝のメッセージを記した横断幕を掲げて歓迎した。

 また、キャビンアテンダントらの制服を着て写真撮影できるブースが設けられたほか、空港の裏側を見学するツアーも催され、利用者らを楽しませた。 小桧山市長は1周年を喜び「(トライアル運航に向けて)関係機関と連携して準備を確実に進めていく」と語った。

 
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