Free目指せ産地化、アカキクイモ おいらせで収穫本格化

掘り出されたアカキクイモをかごに詰めるスタッフ=22日、おいらせ町
掘り出されたアカキクイモをかごに詰めるスタッフ=22日、おいらせ町

青森県産キクイモの販売体制の強化を目指す県菊芋協会の会員でおいらせ町の柏崎青果(柏崎進一代表)が管理する町内の畑で、今季のアカキクイモの収穫が本格化している。協会長を務める柏崎代表は「出来栄えには満足。昨年より収量増が見込める」と強調。同社によると、早ければ10月中にも県内のスーパーで生芋の販売が始まる。

 キクイモは芋類の一つ。腸内環境の改善が期待される食物繊維「イヌリン」を含む。血糖値の上昇抑制や糖尿病予防につながるとされ、機能性食品の素材として注目されているという。

 協会は6月に発足。柏崎代表によると、現在は青森市や五所川原市などの会員が生産に取り組む。同社は今季、町内の畑計1・6ヘクタールでアカキクイモを栽培。5月ごろに種芋を植え付け、10月に入り収穫期を迎えた。

 同町中平下長根山の畑では22日、アカキクイモが農機で土の中から掘り出され、スタッフ4人が拾い集めてコンテナに詰めた。大人の握りこぶし2個ほどの大きさに育った物もある。

 生芋は酢漬けやポタージュにして食べるのがお薦めという。「堆肥をまくなどしたのが良かったのか、うまく取れた」と柏崎代表。「販路拡大など課題はあるが、会員で力を合わせて産地化を目指したい」と語った。


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