Free五戸で食肉振興クラスター協議会設立 馬肉処理施設、23年3月までの完成目指す
十和田食肉センターの民営化により、同センターでの馬のと畜が中止される見通しとなっていることを受け、五戸町内の民間事業者や町などは6日、「食肉振興クラスター協議会」を設立し、馬専用のと畜場や畜産物加工施設の整備などを盛り込んだクラスター計画を策定した。施設の整備主体となる尾形精肉店(同町)の尾形恵司郎社長は取材に、2023年3月までの完成を目指す考えを明らかにした。
協議会は同町のほか、十和田市や新郷村といった周辺自治体や民間事業者などで構成。馬肉生産の振興を通じ、畜産業の収益性向上を図る。
同日、町役場で開かれた設立総会には、構成自治体の担当者らが出席。施設整備や繁殖雌馬の増頭、畜産物を活用した地域活性化など事業内容をまとめたクラスター計画を承認した。
一方、尾形精肉店などは加工施設の整備に国の補助事業を活用したい考えで、今後、クラスター計画と共に事業認定に必要となる実施計画も取りまとめ、国と青森県に提出する方針だ。
尾形社長は取材に、施設の建設地は町内を想定している―とし、「地域に処理施設があることが非常に重要で、食肉事業の基盤になる」と強調した。