Free七戸公営塾、名称「柏葉塾」に 4日から講義スタート
七戸町は1日、青森県立七戸高に新たに設置する公営塾の開校式を実施し、学校関係者ら約50人が学びの拠点の完成を祝った。名称は生徒の考案で「柏葉塾」に決定。4日から受講希望者や保護者との面談を行い、順次講義を始める。
公営塾の開設は、同校の存続を目指す町が計画。同校後援会が所有する生徒会館2階を改修して教室にした。年間の事業費は最大約3700万円で、国の地方創生推進交付金や企業版ふるさと納税を充てる。
全国で個別指導塾などを手掛けるBirth47(東京)が事業委託を受ける。同社が公営塾の運営に携わるのは今回で10カ所目。
講師は3人で、生徒それぞれの目標に応じて個別指導などに当たり、高校の教員とも連携して講義を行う。対象は同校に通う生徒で、受講費は無料となる。
同日は生徒会館で開校式を行い、小又勉町長が「町唯一の高校として存続させる必要がある。塾が高校の魅力の一つになってほしいい」とあいさつ。その後、関係者らがテープカットを行った。
終了後の内覧会では、利用を希望する生徒や教員らが施設を見学。塾を統括する大川祐介塾長は取材に、「民間の塾とは異なる立ち位置。町、学校、町民と連携しながら、愛される塾を作っていく」と話した。