Free久慈で「広域道の駅」の起工式 関係者が工事の安全祈願
久慈地域4市町村が連携して整備する「(仮称)広域道の駅」の起工式が22日、久慈市夏井町の建設予定地で行われた。新たな道の駅は三陸沿岸道路久慈北インターチェンジに近く、北三陸の魅力を発信し、三陸沿岸道路利用者らを地域の観光地に誘導する役割を担う。起工式では関係者約60人が2023年春のオープンに向け、工事の安全を祈願した。
敷地面積は約1・6ヘクタールで、建物は木造平屋一部鉄骨造り。トイレや情報発信・休憩スペースのほか飲食や物販のスペース、キッズスペースなどを備える。駐車場は151台収容で、敷地内にガソリンスタンドを併設する。施設整備費は約12億6206万円。
起工式には遠藤譲一久慈市長、水上信宏洋野町長、小田祐士野田村長、柾屋伸夫普代村長と関係者が出席。神事に続いて、遠藤市長は「三陸沿岸道路の全線開通で地域活性化が期待される一方、道路利用者が地域を通過するストロー現象が懸念される。施設や地域のにぎわいを創出し、いかに効果を波及させていくかが鍵だ」と述べ、誘客に取り組む姿勢を示した。
終了後、水上町長は「これからが本番だ。どういう運営がいいのか、いろいろと勉強したい」、小田村長は「ストロー現象への対応を4市町村が連携してやっていく」と話した。