Free【活写・下北ジオパーク】2万年前のような朝焼け/釜臥山と陸奥湾
低気圧が東へ去り、鮮やかな朝焼けが広がった19日朝、夜空から徐々になだらかな山体の釜臥山(878メートル)が姿を現し始めた。
下北半島最高峰で、恐山火山を構成する山の一つであり、約80万年前の噴火で形成されたとされる。山体は長い年月を経て削られ、南麓には土砂が山裾(やますそ)に積もってできた緩やかな斜面が広がった。山に降った雨水は地下に染み込み、裾野(すその)から湧き出して川となり、陸奥湾に注ぐ。
恐山火山の活動は、約2万年前の小噴火が最後とされるが、この朝、釜臥山上空に浮かんだ雲は、朝日に照らされ真っ赤に燃える噴煙のように見えた。
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大地の成り立ちが分かる地質や景観などを保全、活用し持続可能な開発を推進する地域として、2016年に認定された「下北ジオパーク」。特徴的な地質・地形や、性質の異なる三つの海に囲まれた下北半島の風景や人々の営みを、1年にわたり写真で切り取る。※随時掲載
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