Free【衆院選】3連休、街頭精力的に/青森1区
10月21日の衆院議員任期満了まで残り1カ月。青森1区に出馬する自民党現職の江渡聡徳(65)、立憲民主党元職の升田世喜男(64)、共産党新人の斎藤美緒(41)の3氏は、18日からの3連休で活動を活発化させた。新型コロナウイルスの感染拡大で集会開催などを制限される中、それぞれ地道に有権者を回り、地盤固めや支持掘り起こしに全精力を傾けている。
江渡氏は6月以降、議員や企業の名簿を頼りに、一人一人に直接会って支持を呼び掛けている。多いときは一日60カ所を回る。
19日は青森市浪岡と平内町に連絡所を開設した。当選7回のベテランだが「(前回から始まった)新しい選挙区では1年坊主」と本人。両連絡所の神事に参加した支持者へエネルギー分野の政策実現などを訴えた。
県都・青森市や東郡での戦いは初めてとなる。浸透の手応えについては「まだまだこれから」と慎重。同市中佃の選挙事務所を拠点にしつつ、10月にはむつ市と野辺地町にも連絡所を設置する予定だ。
升田氏は、青森市とむつ市の2カ所に事務所を設置。8月中旬からの新型コロナの感染拡大で複数の集会を中止せざるを得なかったが、以前から精力的に取り組む街頭演説と支持者回りに注力する。
19日は青森市で街頭に立ち、自公政権が主導してきたアベノミクスなどの経済政策やコロナ対応を批判。青森県内1~3区の議席を自民が独占している現状を踏まえ「皆さんの思いを借りて、この独占にくさびを打ちたい。青森県から変化を起こそう」と強調した。
20~22日は泊まり込みでむつ下北地域を回り、支持拡大に力を入れる予定だ。
一方、斎藤氏は17、18の両日、青森市で街頭演説を実施した。共産、立民、社民、れいわ新選組の4党が、消費税減税や脱原発などの共通政策に合意したことに言及。「今回の総選挙は政権を代え、野党が掲げた政治を実現するチャンス」と主張を響かせた。
比例東北で当選6回の高橋千鶴子氏(62)の議席獲得が党としての至上命令。街頭では、比例への投票呼び掛けも忘れない。 25日には同市で選挙事務所を立ち上げる。