Free「デルタ株」拡大で前年割れ/新幹線盛岡―八戸の利用者数

JR東日本盛岡支社の久保公人支社長は17日、青森市で定例会見を開き、新型コロナウイルス感染拡大で8月下旬から9月中旬の東北新幹線盛岡―八戸間の利用者が前年を下回ったと明らかにした。4月から8月中旬は前年に比べ好調だったが、感染力の強い変異株「デルタ株」の急拡大で人出が抑制されたことが影響した。

 同区間の利用者数は、新型コロナ流行前に届かないものの、4~7月は前年を大きく上回っていた。だが、8月後半から状況が一変。8月6~17日は前年同期比37%増だったが、16~22日は16%増、23~29日は5%減、30日~9月5日は18%減、6~12日は24%減と、感染拡大に伴い減少幅が拡大している。

 今後について、久保支社長は「ワクチン接種が進み、政府も行動制限緩和を検討している。感染防止しながら利用促進を図りたい」と強調した。

 9月で終了する大型観光企画「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」については、新型コロナで縮小を余儀なくされ、「不完全燃焼」とした上で「準備してできなかったことや地域との連携などを今後に生かしたい」と述べた。

 
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