Free【北奥羽の地名】戸来(新郷)/由来は「ヘブライ」?
【戸来=へらい】 イエス・キリスト伝説があり、“神秘の里”として注目を集める新郷村。その大部分を占める戸来地区(旧戸来村)の地名は、キリストと関わりの深い古代イスラエルなどを意味する「ヘブライ」が由来という説が、まことしやかに伝わる。
キリスト伝説は、昭和初期に茨城県で発見された「竹内古文書」に基づく。ゴルゴダの丘で処刑されたはずのキリストが、ひそかに逃れて日本に渡り、同村で106歳の天寿を全うしたとの仮説だ。
戸来地区には、キリストの墓とされる「十来塚」があり、一帯は「キリストの里公園」として整備された。「大石神ピラミッド」と呼ばれる巨石もある。
南部地方に伝わる踊りの「ナニャドヤラ」の歌詞は、ヘブライ語に関係するとの説も。村では、伝説を生かした「キリスト祭」を毎年開催している。
一方、村文化財審議委員長の髙橋満さん(62)は「八戸など『戸』が付く南部の地名と同様に、馬にまつわる由来だろう」と指摘。「キリストと戸来の関係はロマン。新郷村を知ってもらえる機会になれば良い」と話す。
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