Free【トップインタビュー】持続型社会の構築に貢献/八戸製錬(株)八戸製錬所・武田哲社長
地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを配信する。10日は八戸製錬(株)八戸製錬所・武田哲代表取締役社長。
―事業内容は。
創業以来、50年以上にわたって亜鉛や鉛を製造している。溶鉱炉で亜鉛を生産する製法「ISP法」を採用した製錬所としては世界最大で、年間11万2千トンを生産。ガードレールや信号機の支柱などに使われる「蒸留亜鉛」、自動車用の亜鉛メッキ鋼板として普及する「精留亜鉛」の2種類を全国へ供給している。
―経営理念は。 培ってきた製錬技術を生かし、持続型社会の構築に貢献することを経営理念に掲げている。具体的には、耐食性に優れた亜鉛の生産で構造物の長寿命化に寄与するほか、資源循環リサイクルの推進などを進めている。
―会社の現状や課題は。
八戸製錬所は蒸留亜鉛を供給する国内唯一の工場。近年では、当社の蒸留亜鉛が国立競技場の屋根鉄骨に使用された。新型コロナウイルス下でもフル生産は継続しており、今後は設備を計画的に更新し、データ入力や在庫管理などはIT技術を使って省力化を図る。
最重要課題はカーボンニュートラルの推進だ。7月に推進室を立ち上げた。従来の設備で可能な取り組みに加え、代替燃料の実現可能性を含めて検討を進める。
―求める人材は。
「気付き、考え、行動する社員」を求めたい。設備の変化や仕事の課題に気付き、諦めずに改善策を考え、目標に向かって自ら具体的な行動ができる人材を育てたい。社員には、現場での安全教育や資格取得の支援をする。過去の技術を体系化して、ベテランから若手への技術の指導や継承に力を入れる。
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