Free【トップインタビュー】独自の通信システム提案/旭光通信システム・酒井元晴社長
地元企業の人材確保や地元就職の促進に向けてデーリー東北新聞社が企画する「リクルートラウンジ」。経営トップのインタビューを配信する。2日は旭光通信システム・酒井元晴代表取締役社長。
―事業内容は。
駅に設置する沿線電話機や指令電話システムなどの「鉄道通信」、列車の接近表示器といった「鉄道信号」、高速道路の非常用電話機などの「道路通信」の三つが事業の柱だ。1994年から八戸市に事業所を構えている。
―会社の現状と課題は。
主な顧客である鉄道事業者は新型コロナウイルスの影響でほとんどの会社が赤字になった。こうした中、わが社の製品需要は急激に落ち込んで受注が低迷した。一過性に減少しているものもあるが、全体的に市場が引き締まったことから経営手法を変える必要がある。コロナを転機にどんな商品を提供できるのかを考えていく。まずは組織改編から着手し、若い人が活躍できる場所作りや風通しの良い組織への再編を急いでいる。
―今後の事業展開は。
コロナ禍を勝ち抜くためには顧客が満足するサービスを提供することだ。それが他社との差別化につながる。
5Gなどの無線通信の普及に伴い、有線通信は限りが見えている。ただ、有線は信頼性という面で外せない設備でもある。今後は無線技術を高めつつ、有線システム網に無線が併用できる統合システムに傾注する。有線と無線の二つの技術を柱に公共交通インフラに独自の通信システムを提案していきたい。7月に第2工場の建設に取り掛かっており、来春に完成する見通しだ。
―求める人材は。
人と違うことを実行したり、自分の考えを持っていたり、人と違う趣味を持っていたりと、個性がある人材が欲しい。やる気とセンスを見極めて採用していく。
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