Free【青森県内大雨】雨雲発達、地形影響か 気象台指摘
台風9号から変わった温帯低気圧の影響で、大雨に見舞われた青森県。被害が出た下北、上北両地方では暖かく湿った空気が東寄りの風で流れ込み、標高が高い恐山や八甲田山系の東側で、より雨雲が発達した。青森地方気象台は、地形が大雨をもたらした可能性を指摘する。
気象レーダーと雨量計データを組み合わせてつくられる雨量分布「解析雨量」を見ると、9日午前0時からの48時間で、むつ市と風間浦村付近では300ミリを超える雨量があり、局所的に350ミリ以上に。七戸町付近では200ミリを超える所があった。
解析雨量と県内の地形を比較すると、恐山や八甲田山系の東側斜面で雨量が多くなっていて、被害の大きかった地域と重なる。
青森地方気象台の吉田洋一次長は「山で空気が強制的に上昇し、雨雲の発達に起因したと思われる」と推測する。
今回の台風9号は中国地方で温帯低気圧に変わったが、勢力は衰えることなく東北地方に接近、通過した。吉田次長は「温帯低気圧になったからといって油断せず、最新の気象情報を利用して早めに防災対策をしてほしい」と呼び掛けた。
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