Free海防艦「稲木」の戦没者慰霊祭/八戸
1945年8月9日の米軍機の空襲により、八戸港で沈没し、艦長以下29人が戦死した旧日本軍の海防艦「稲木」の戦没者追悼慰霊祭が9日、八戸市の蕪嶋神社で行われた。参列した関係者約30人が犠牲者のみ霊を弔うとともに、平和への誓いを新たにした。
当時、稲木は同港内に仮泊中で、急襲してきたグラマン戦闘機50機に全砲門を開いて応戦したが、ロケット弾を集中的に浴びせられ、「八戸の盾」となって沈没した。
全員で黙とうした後、野澤俊雄宮司が祝詞を奏上。海上自衛隊八戸OB会のメンバー6人が鎮魂歌「稲木の歌」を歌唱し、哀悼の意を示した。
取材に対し、野澤宮司は「人間は過去のことを忘れがちだが、若い人たちにもしっかりと伝えていきたい」と決意。
同OB会会長の草薙英三さん(84)は「先人が命を懸けて守ってくれたことに感謝したい」と述べた。
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