Free北奥羽地方、大雨で冠水など相次ぐ 10日も大雨、強風に警戒を
台風9号は9日午前5時すぎ、瀬戸内海から広島県呉市付近に再上陸した後、同9時に岡山県で温帯低気圧に変わった。その後、日本海側を北上した影響で、北奥羽地方は同日、大荒れの天気となった。久慈市内では一部の道路が冠水して通行止めになったほか、JR八戸線で線路への土砂流入があり、列車の運休などが相次いだ。久慈地域や下北地方などには大雨警報が発令され、久慈市は市内15地区の約1100世帯に避難指示を出し、警戒を呼び掛けた。
岩手県北広域振興局によると、久慈市内の道路は、土砂流出と冠水の影響で国道395号菱倉地区の約3キロと、県道野田長内線の2区間の計約2キロが全面通行止めになった。三陸沿岸道路の久慈インターチェンジ(IC)―洋野宿戸IC間も通行止めとなった。
JR八戸線は、陸中中野―侍浜間で線路に土砂が流入し、階上―久慈駅間で終日運転を見合わせた。10日も同区間で終日運転を見合わせ、上下16本が運休または区間運休する見通し。代行輸送は行わない。
三陸鉄道リアス線も9日、久慈―田野畑間の上下線で運転を見合わせた。 空の便も乱れが出た。日本航空(JAL)は9日、三沢空港発着の東京、大阪、札幌各線で計5便を欠航。10日は通常運航する予定だが、天候次第で欠航あるいは目的地を変更する可能性があるという。
温帯低気圧は日本海を北東に進み、10日に青森県内に最接近する見込み。大雨になる可能性もあり、青森地方気象台は土砂災害や強風、高波に警戒を呼び掛けている。
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