Free「ジュノハート」1箱、最高値20万円 産地の南部町営市場で初競り

南部町営地方卸売市場で行われた本年産ジュノハートの初競り。4L20粒入りに20万円の最高値が付いた=3日
南部町営地方卸売市場で行われた本年産ジュノハートの初競り。4L20粒入りに20万円の最高値が付いた=3日

南部町営地方卸売市場で3日、サクランボの青森県独自品種「ジュノハート」の本年産初競りが行われ、4L20粒入り1箱に20万円の最高値が付いた。昨年より5万円高く、競り落とした谷内商店(同町)の谷内洋介さん(44)は「町営市場から県外、世界へとジュノハートを発信したい」と力を込めた。

 この日は町おうとう「ジュノハート」ブランド化推進委員会(山本又一委員長)の生産者部会員12人が出品。20粒入りは5L2箱、4L43箱、3L21箱の計66箱で、ほかに生産者部会が本年産から化粧箱を用意した5L3粒入りが25箱並んだ。

 20粒入りの最高値以外は5Lが3万円、4Lが1万~3万5千円、3Lが9千~2万円。5L3粒入りは3万円が最高値で、ほかは4千500~6千円。

 20粒入り最高値のジュノハートを出品した同町の留目健男さん(72)は、「凍霜害を受けて皆無作の可能性もあったが、持ち直すことができた。最高値を励みに、安定生産へ向けて努力したい」と語った。

 競りの開始前にはセレモニーが行われ、工藤祐直町長が「サクランボの一大産地として、農家、市場、行政が一体となったPRを展開したい」とあいさつ。同推進委の川守田義雄副委員長が「海外輸出を見据え、満足してもらえるサクランボを作っていきたい」と述べた。

 
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