Free県がジュノハートの適期収穫呼び掛け 南部町などで目ぞろい研修会
青森県などは22日、サクランボの県独自品種「ジュノハート」の目ぞろい研修会を主産地の南部町と五戸町の3会場で開いた。生育は凍霜害の影響で園地ごとにばらつきが見られるものの、収穫量は県全体で昨年並みの1・1トンほどとなる見込み。収穫始めの目安は昨年より2日早い25日ごろで、県の担当者が適期収穫など品質管理の徹底を生産者に呼び掛けた。
研修会には生産者や流通関係者ら約60人が参加。県の担当者が収穫作業の注意点などを説明した。
ジュノハートは糖度18度以上を目標とすることから、花の満開日を基準とした収穫時期や専用カラーチャートを使った色づきの判別、食味の確認をしっかり行うよう指導。サイズが3L(31ミリ)未満の規格外の取り扱いについては、ブランドイメージを維持するため、自家消費などを求めた。
県りんご果樹課の三上道彦課長は「天候不順で今年の収量が心配されたが、生産者の努力で昨年並みを確保できた。青森県を代表する果実を今年も広くアピールしたい」と話した。
初競りは八戸市中央卸売市場で29日、南部町営地方卸売市場で7月3日にそれぞれ行われる予定。