Free紙切り芸や落語、想像力豊かに 洋野で小学生が伝統芸能鑑賞
洋野町民文化会館で3日、町民芸術劇場小学生公演が開かれた。「みんなで大笑い!東西寄席」と銘打ち、児童らが紙切り芸や落語を鑑賞し、笑ったり驚いたりしながら伝統芸能に親しんだ。
岩手県教委と町教委の共催。感染症対策のため、午前は大野地区、午後は種市地区の各4校に分かれて実施した。
紙切り芸では、林家楽一さんが、即興で児童らのリクエストに答えた。「トラックを作って」との要望には、「虎」と「9」を表現するなど、とんちを効かせた返しもあり、児童らは歓声と大きな拍手を送った。
江戸落語は桂宮治さんが「初天神」、上方落語は桂そうばさんが「動物園」を披露。テンポの良い語り口や小道具使いで魅了し、「想像力を使って落語を楽しんで」と呼び掛けた。
紙切りでゴジラをリクエストした町立大野小5年の菖蒲澤航介君(10)は、見事な出来栄えに目を輝かせ「紙からいろんな形があっという間にできて、かっこよかった。実際に落語を見て、とても面白いんだと気付いた」と笑みを見せた。