Free赤銅色に染まる月 スーパームーンの皆既月食 八戸でも観測
地球の影に月がすっぽりと入る「皆既月食」が26日夜、2018年7月以来約3年ぶりに日本で観測された。月が地球に近づいて大きく見える「スーパームーン」という状態と重なり、八戸市でも「赤銅(しゃくどう)色」に染まる月の姿が確認できた。
皆既月食は太陽、地球、月が一直線に並び、満月が地球の影に隠れる現象。日本でスーパームーンと重なったのは、1997年9月以来となった。
同市ではこの日、空にうっすらと雲がかかっていたが、午後7時10分ごろに欠け始めた月が見え始め、午後8時10分ごろから約20分間、月全体が地球の影に入る「皆既食」が観測できた。市児童科学館が開催した観望会には、家族連れや愛好家ら約100人が参加し、珍しい天体ショーを楽しんだ。
市立新井田小6年の八森龍之介君(11)は「月はいつもより大きく見えた。最初は雲がかかっていたけど、きれいだった」と笑顔を見せた。
国立天文台によると、次に日本で皆既月食が確認できるのは22年11月8日。スーパームーンと重なるのは33年10月8日という。