Free巨木にかれんな白い花 階上の「茨島のトチノキ」
階上町赤保内の青森県指定天然記念物「茨島のトチノキ」が、かれんな白色の花を咲かせ始めた。21日はあいにくの雨となったが、28・5メートルの大木を飾る無数の小さな花が、雨粒にぬれて青みを増した葉とのコントラストで引き立っていた。
豊作に御利益のある稲荷大明神脇のトチノキは、推定樹齢約850年とされ、地域の人たちに長く愛されてきた。
暦の上では夏が始まり、青森県内ではこのところ暖かい日が続いていたが、この日は一休み。大木からは、雨粒と共に咲いたばかりの無数の花が、はかなくこぼれ落ち、根元には花びらが水たまりのように広がった。