Free「はちのへヒストリア」サイト開設 地域の歴史・文化詳しく解説

八戸地域のさまざまな文化財を歴史の流れとともに紹介する「はちのへヒストリア」
八戸地域のさまざまな文化財を歴史の流れとともに紹介する「はちのへヒストリア」

八戸地域の文化財や絵画、人物などにスポットを当て、歴史・文化を総合的に紹介するウェブサイト「はちのへヒストリア」国内と同地域の歴史が比較できる年表のほか、300点を超える文化財の画像と八戸市内の学芸員約20人による解説を楽しめるのが特徴で、3月に開設された。地域の文化に対する理解をより深める助けとなるとともに、学校現場や観光にも役立ててもらうのが狙いだ。

 文化庁の「文化資源活用事業費補助金」の採択を受け、八戸クリニック街かどミュージアムの小倉学館長と青森県文化財保護協会の滝尻善英副会長、八戸工業大の川守田礼子准教授が主体となって着手。市教委と市内の美術館、博物館、是川縄文館、図書館からの協力を得て、幅広い文化財のデータが集まった。

 サイトでは、旧石器―昭和時代の年表と、文化財を検索できるページを開設。年表と文化財がひも付けられているため、歴史の流れとともにそれぞれの時代に関連した文化財の詳細を知ることができる。展示場所が分かる地図も掲載しており、実際に足を運ぶきっかけにもつながる。また、英語の解説も併記し、国外への発信にも力を入れる。

 サイトの制作は3カ年計画で、今後も内容を充実させていくという。小倉館長は「サイト一つで、この地域の幅広い歴史や文化に触れることができる。日常や教育、観光など、さまざまなシチュエーションで気軽に活用してほしい」と話している。

 サイトは、https://historia8.org/

 
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