Free「朝ご飯食べに来て」 八戸市営魚菜市場内食堂 15日で閉店
八戸市湊町の市営魚菜小売市場のリノベーション工事に伴い、市場内にある食堂「朝めし処(どころ) 魚菜」が15日で閉店する。昭和の風情が残る食堂は観光客の人気を集め、メディアで取り上げられるなど観光スポットだった。閉店まで数日となり、市場関係者は「新鮮な海の幸をおかずに朝ご飯を食べに来て」とアピールする。
食堂は市魚菜商業協同組合が運営。1953年に同市場が開設(現在の建物は67年に建築)された後、当初は市場で働く人たち向けの食堂としてスタート。東北新幹線八戸駅開業などを契機に口コミで人気が高まり、市民や観光客が訪れるようになった。
ご飯とみそ汁のほか、焼き魚や煮物などを用意。市場内の各店で販売している食材を持ち込んでオリジナルの丼や定食を楽しめるのも魅力だ。
同市場は今月から改修工事に入り、来年度中のリニューアルを予定。改築後の市場にも食堂機能が備えられるが、同組合が運営するかは未定だという。
現在の市場は22日で営業を終え、店子(たなこ)は工事期間中、隣接する民間市場の仮店舗で営業を続ける。 食堂の営業時間は午前5時から同10時ごろまで。