Freeトゲクリガニ豊漁 味も太鼓判 野辺地、水揚げ最盛期
春の味覚として青森県内で親しまれるトゲクリガニの漁が、最盛期を迎えている。暖かな陽気に包まれた24日、野辺地町では、漁を終えた漁業者が網に掛かったカニを外す作業に追われていた。
トゲクリガニは桜の開花時期と旬が重なることから、“花見ガニ”とも呼ばれる。ゆでると真っ赤に色づくのが特徴だ。
この日、同町馬門の熊谷浩さん(53)は午前5時ごろに出漁し、刺し網を回収。帰港後は家族と網に掛かったカニを傷つけないよう丁寧に外した。今年は平年よりも豊漁で、価格も雌を中心に高値で推移しているという。
熊谷さんは「(漁は)ここ数年で一番いい。味も圧倒的にうまい」と笑顔を見せた。漁は6月上旬まで続く見通し。