Free「南部太ねぎと菊ボールの鶏鍋」開発 栗原心平さん監修
南部町観光協会(夏堀文孝会長)は、地域特産の食材をふんだんに使った鍋料理「南部太ねぎと菊ボールの鶏鍋」を開発し、町農林漁業体験実習館チェリウスで提供している。料理家の栗原心平さんが監修を担い、食用菊を丸めて揚げる「菊ボール」などのアイデアも光る。町の担当者は「町の自慢の鍋として多くの人に楽しんでもらいたい」としている。
町は毎月22日を「鍋の日」とするユニークな条例を設けているほか、毎年11月には、ご当地鍋料理イベント「あおもり鍋自慢」を開催。本年度は新型コロナウイルスの影響で中止したため、代替企画として新たな鍋料理の開発に着手した。
同協会の事務局、町商工観光課の長崎真主幹は「鍋を生かしたまちづくりに取り組んでいるが、町を代表する鍋料理がない。イベントがない分、町の食材を楽しめる鍋を作ろうと考えた」と説明する。
同協会は昨年11月、地域を代表する食材「南部太ねぎ」と食用菊を楽しめる鍋の開発を栗原さんに依頼。完成したメニューは、しょうゆベースのスープに焼き色を付けた南部太ねぎ、菊ボール、ブランド鶏肉「あべどり」が入り、締めに「むぎかっけ」とニンニクチップを入れて味わう。
長崎主幹は「チェリウスでの提供は3月でいったん終わるが、南部太ねぎの収穫が始まる来冬には、町内飲食店で広く提供できる態勢を整えたい」としている。
チェリウスでは土、日曜に1日10食限定で販売。価格は千円(税込み)で、小ライスセット(100円)が付けられる。問い合わせはチェリウス=電話0178(76)1001=へ。