Freeラジオドラマにみる「寺山ワールド」を解説/三沢
三沢市ゆかりの詩人で劇作家の寺山修司について学ぶ「寺山修司アートカレッジ」の本年度第4回講座が21日、三沢市商工会館で開かれた。受講者約20人が、寺山が手掛けたラジオドラマに詳しい講師2人のトークを通して、鬼才に関する知識を深めた。
アートカレッジは、寺山の業績の周知を図る目的で、寺山修司五月会(中里茉莉子会長)が毎年開催している。
講師は、寺山の没後に寺山のラジオドラマをCD化する企画や制作に携わった映像プロデューサーの石井光雄さんと、元キングレコードディレクターの堀内宏公さんが務めた。
寺山修司記念館指定管理者「テラヤマ・ワールド」の笹目浩之代表が進行する対談形式で講演し、実際に寺山の作品「山姥」「コメット・イケヤ」の冒頭部分を再生するなどして魅力を紹介した。
石井さんは「寺山修司の原型はラジオドラマによって作られていったと思う」と強調。堀内さんは「近代以来の芸術のあり方を越えるような挑戦的な表現で、最高の刺激を与えてくれた」と話した。
最終回となる第5回講座は3月14日午後2時から、同市商工会館で歌人の柳宣宏さんが「寺山修司 短歌に賭けた青春」と題して講演する。受講無料。問い合わせは寺山修司記念館=電話0176(59)3434=へ。