Free新社殿前で躍動感ある摺り 八戸・蕪嶋神社で奉納えんぶり
階上町の鳥屋部えんぶり組が21日、八戸市鮫町の蕪嶋神社で摺りを奉納した。新型コロナウイルスの影響で「八戸えんぶり」が中止されたのを受け、えんぶりの見物を望む鮫地区住民有志が同組に要請して実現した。太夫らは青空の下、まだ新しい社殿の前で躍動感のある、どうさいえんぶりを披露し、住民らを楽しませた。
この日は、同組の約20人が訪れ、えんぶりや祝い舞などを披露しながら豊作や豊漁、家内安全などを祈願。境内を訪れた住民は食い入るように見つめ、演目が終わるごとに盛んな拍手を送っていた。
同神社で奉納えんぶりが行われるのは珍しいという。野澤俊雄宮司は「(神社にまつられている)弁財天は芸能の神様。えんぶりを奉納してもらえてありがたい」と感激した様子。同組の松川純悦代表は「新鮮な気持ちで披露することができた」と話していた。