Free佐井産ホップのビール21年春にも誕生 村民有志とカネク醸造(八戸)など協定

協定を結んだ(左から)富岡敏夫代表、石戸益美さん、樋口秀視村長
協定を結んだ(左から)富岡敏夫代表、石戸益美さん、樋口秀視村長

佐井村でホップを生産する村民有志「日本で最も小さくかわいい漁村づくり推進プロジェクトチーム」(奥本太朗リーダー)と、八戸市のカネク醸造(山形琢一社長)など4者は23日、「クラフトビール開発を通じた地域経済循環促進の事業連携に関する協定書」を取り交わした。

 4者はこのほか、村と同市の地域新電力会社「青森県民エナジー」(富岡敏夫代表)。ビール造りは、村と同社が9月に締結した「美しい村づくりの事業協力連携協定」に基づく最初の取り組みで、同社がカネク醸造と村を仲介した。

 カネク醸造は、同市南郷の醸造所完成と酒造免許取得を待って、佐井産ホップの一部を活用し、ビール製造に乗り出す。早ければ来春にもビールが出来上がる見通し。

 協定で掲げる連携事項は▽ホップとビールを軸とした地域の産業活性化と「食」「農」「観」の魅力向上▽資源、知見、専門性の活用―など。

 村役場で開かれた調印式では、同チームの石戸益美さん、富岡代表、樋口秀視村長が協定書にサイン。山形社長は道中で発生した交通障害に巻き込まれ、出席がかなわなかった。樋口村長は、原材料の産地と醸造場所が県内という“地場産品”の誕生を見据え、「地域で経済を回す効果に期待したい」と語った。

 この日は、青森県民エナジーから村に100万円の企業版ふるさと納税寄付も行われた。富岡代表は「ビール造りや村の活性化に役立ててほしい」と語った。
協定を結んだ(左から)富岡敏夫代表、石戸益美さん、樋口秀視村長

 
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