Free十和田湖から引き揚げた旧陸軍機展示8日まで/三沢航空科学館
青森県立三沢航空科学館(大柳繁造館長)は、2012年9月に十和田湖から引き揚げられた旧陸軍の「一式双発高等練習機」の展示を8日に終了する。
1943年9月に秋田県の能代飛行場から八戸に向かう途中、十和田湖に着水して水没した同機は、2012年に69年ぶりに引き揚げられ、同年から同館で展示が始まった。16年に日本航空協会の重要航空遺産の認定を受けた。
同機は青森県航空協会が所有。展示終了後は、同機を製造した当時の立川飛行機を前身とする不動産賃貸業「立飛ホールディングス」(東京)に寄贈される。
大柳館長は取材に「貴重な航空遺産が立川に里帰りする前に、最後のお別れに見に来てもらいたい」と呼び掛ける。
また、10年3月から開催している、旧海軍の零式艦上戦闘機のレプリカを展示する「零戦展」も8日に終了。零戦は、筑波海軍航空隊記念館(茨城県)に譲渡するという。
同館は今後、12月から来年春まで展示リニューアルのため休館となる。
特別展の開催時間は午前9時半~午後4時半まで(最終入場は午後4時)。特別展の料金は入館料とセットで一般920円、高校生710円、小中学生100円。