Free米軍F16模擬弾の落下位置特定へ 東北防衛局が作業開始
米軍三沢基地所属のF16戦闘機が昨年11月、六ケ所村の民有地に模擬弾を落下させた問題で、東北防衛局は2日、模擬弾の位置特定に向けた作業を開始した。今月中旬に磁気探査作業を実施する見通し。
同局によると、探査するのは、模擬弾が落下したとみられる地点と内沼の間にある牧草地。地質調査の結果や有識者の見解を基に絞り込んだ。地表から3メートル程度を事前に掘削して地下水を湧き出させた後、ダイバーが潜水して磁気探査機を利用しながら模擬弾の位置を特定する。
同日は午前8時ごろから、同局と契約した仙台市の業者が作業を開始。現場の測量や、重機を運び込むための鉄板の搬入などを行った。
模擬弾は訓練中の米軍パイロットが人的ミスで投下させた。米軍は回収のためにこれまで掘削作業を2回実施。しかし、回収は一部にとどまっており、大部分は地中に埋まっているとみられる。