Free実入りずっしり幸先良し 洋野・種市でアワビ漁解禁

アワビの実入りを確認し、選別作業をする生産部員ら=1日、洋野町の角浜漁港
アワビの実入りを確認し、選別作業をする生産部員ら=1日、洋野町の角浜漁港

洋野町種市の角浜漁港で1日、今季のアワビ漁が始まり、ダイバー9人が深さ2~3メートルの海に潜って約160キロの高級食材を水揚げした。漁は海の状況を見ながら12月下旬まで続く。

 種市漁協角浜生産部(大村文雄部長)では、ダイバーを乗せた船が午前8時ごろに同漁港を出港し、約5時間かけて漁を行った。港に戻ると、近くの作業場で生産部員らが大きさや実入り具合などを確かめながら選別し、岩手県内外の業者に引き渡した。

 近年は海水温の上昇でアワビの餌となる海藻が減り、水揚げ量も減少傾向。それでも、この日は比較的大きいサイズが多く、大村部長は「幸先がいいスタート。今後も新鮮なアワビを届けていければ」と話した。

 事前に決められた11月の種市地区産アワビの平均取引価格(10キロ当たり)は10万5666円で、前年より1割程度安いという。

 
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