Free八戸西高、八戸高文芸部が短歌甲子園へ
青森県立八戸西高の文芸部が、第15回全国高校短歌大会「短歌甲子園」(実行委員会主催)の予選を通過し、10年ぶり5回目となる全国大会出場の切符をつかんだ。さらに、今回は昨年全国優勝を果たし、シード権を獲得していた県立八戸高の文芸部も参加しており、八戸勢の上位入賞に期待がかかる。
例年、短歌甲子園は盛岡市で行われているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、書面開催に変更。両校とも全国大会用の作品を提出し、現在は審査結果を待っている。
予選には、全国46校から61チームが応募。3人1チームで3首の合計点を算出し、上位8チームと昨年の優勝、準優勝チームを合わせた計10チームが短歌甲子園に出場できる。
八戸西高メンバーは、2年の上野麗さん(17)、1年の中村唄さん(16)と嶋森藍那さん(16)。部員は3人だけで、これまで大きな大会に参加した経験もなかった。元々小説が好きで入部したという3人は、31文字で表現する難しさを感じながらも、学校生活や家族のことを詠んだ作品で見事予選突破した。
3人は「驚いたけれど、作品を認められてうれしい」と声をそろえ、全国大会用の作品作りのために毎日部活に励んだ。上野さんは「短歌は難しいけれど奥が深い。3人で協力して結果を出せたらうれしい」と声を弾ませた。
一方、八戸高メンバーで、3年の谷地村昴さん(18)、2年の平こころさん(17)と菅原雅人さん(17)も自信作を提出。前回優勝して以降、より積極的に大会に参加し、腕を磨いてきた。また、元顧問である田茂博之教諭が指導する八戸西高も参加することで、よりやる気もアップしたという。谷地村さんは「これで負けたのなら仕方がないと思う自信作を出した。後は祈るのみ」と力強く語った。
審査結果は11月上旬に発表。その後、決勝進出2校による題詠が行われ、優勝チームが決定する。