Free三沢ホッキガイなど食材に/星野リゾートで提供 市と市漁協が国企画に参加
三沢市と市漁協(門上馨組合長)は20日、新型コロナウイルス感染症の影響で在庫滞留や売り上げ減少が顕著な農林水産物の販売促進を支援する、農林水産省の「#元気いただきますプロジェクト」に参画したことを明らかにした。「星野リゾート 青森屋」(同市)と「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」(十和田市)が11月1日から3カ月間、宿泊客向けに展開する「美食フェア」で使う食材として、三沢産のイカやホッキガイなどを納入する。
2施設は来年1月31日まで月替わりで、ビュッフェ形式の夕食で、11月はホタテを、12月はマグロを、1月はホッキガイとイカを使ったメニューを味わえるフェアを実施する。
三沢市と市漁協は、プロジェクト参画に合わせ、事業主体となる市水産物活用協議会を創設。イカ(計約1・2トン)やホッキガイ(計約7・5トン)、青森県漁連から仕入れたホタテ(計約3トン)などを2施設に納める予定だ。市漁協の山本優参事は「水産物の流通が図られると同時に、PRもできる」と期待を寄せる。
青森屋で20日、市の関敏徳経済部長や市漁協の尾崎勝一副組合長、青森屋の岡本真吾総支配人らが三村申吾知事に取り組みを報告。三村知事は「多くの宿泊客に青森の魚はおいしいと気づいてもらい、漁業者のプラスになるよう一緒に頑張っていきたい」と述べた。